Great Principal
第六章 ・ ジェシカの受難 |
一方、ダン校長とオースティン教頭は、引き続き校長室で話し合いを続けていた。
「 さすがはダン校長。締めるところは見事にお締めになりますね!」
「 いやいや。あの母親は罰の与え方の模範などと言っていたが、普段、あまりやっていないことがよくわかったよ」
「 わたしにもハッキリとわかりましたわ。その割には、なんか処方箋のご講義を受けているみたいで」
「 君も一目でわかったとはさすがだな。ところでジェーン。また変態の話に戻したいのだが、よいかね?」
「 構いませんわ。ジェシカの裸のお尻を目の当たりにしたんですもの。オホホホホ、致し方ありませんわ」
「 あの母親のお仕置きだが、打ち方だけは大変勉強になったよ。君はいつも、女生徒を手の平で折檻するとき、指と指の間隔が開いておる。それを親指から小指までしっかり閉じて、指先をピシっと伸ばして欲しい。特に右手を振り上げたときには、指先が海老のように反り返っている感じが望ましい」
「 それはまたどうしてですか?」
「 厳しさが伝わってくるのだよ。特に女性の場合はそれを強く感じる。あとうるさく言ってすまんが、口をポカンと開けていてはいかん。唇を噛みしめて、眉間にしわをよせてくれ。それと最後にひとつ。君は時折だが、覗き穴、つまりわしのほうを向いて笑うときがある。あれはやめてほしい。興醒めしてしまうのだ」
「 かしこまりました。今後注意いたします」
「 いろいろ注文をつけてすまんが、これからジェシカの裸の尻を君がたたく環境になったので、ここで言っておかねばならんと思ってな」
「 いえ。よくわかりました」
その後、ジェシカは月1回程度の割合で校長室に呼び出された。
しかし、その理由はきわめて些細なことばかりで、ダンの変態性欲を満足させるための呼び出しだった。
常にオースティンの膝の上に俯伏せにのせられて、ミニスカートをまくりあげられ、パンティもおろされたお尻まるだしの恰好で、パチン、パチンと平手でお尻をたたかれるのだった。それは成熟した娘にとって、耐えがたいほど屈辱的な体罰だった。その様子をダンが隣室の覗き穴からひどく興奮しながら観賞していたのである。尚、母親の推奨したベルトはダンの好みでなかったため、まったく使用されなかった。
やがて夏になり、ジェシカが入学してもうすぐ1年を迎えようとしていた。
「 ジェーン。わしはあの子の白のニーハイソックスと白の革靴、つまり春&夏のスタイルのほうが好みだ。こっちのほうが清楚な感じがする」
「 わたしも同じですわ。ほんのりと小麦色に日焼けした肌が、白のニーハイソックスと見事な対照をなしていて、ほんとうに興奮しますわ」
校長室では、ほぼ毎日のように、こんなフェティッシュな会話が繰り広げられていた。
ときには、ダンはお仕置きが始まる直前まで校長室にいて、これから罰を受けるジェシカの足もとに歩み寄り、ややずれ下がったニーハイソックスを眺めると、その一番上の生地を両指でつまんで、上のほうに引っ張りあげるのだった。お仕置き前に少しでも、自分の手で娘の両脚の見映えを変えることで深い満足感が得られるのだった。
このような屈折した性癖は、オースティンには到底、理解できなかった。しかし、ダンの好みと知れば、お仕置きの最中に自分の両指を伸ばして、ニーハイソックスの先端をつまむと、上のほうに引っ張りあげたものだった。すると、ダンは歓び、オースティンの勤務評価はますます上がった。
しかし、不思議なことに母親のお仕置きのときには、あれほど抵抗していた娘が、オースティンのお仕置きには素直に応じているのだ。
ダンはこれに少々、不満だった。
「 ジェーン、あの子が抵抗しながら、お仕置きされるところが見たい。もっと尻を振るとか、両脚をバタつかせるとか出来んかね?」
「 それは出来ませんわ。素直に罰に応じているのに、それをもっと暴れろなんて、さすがに言えませんわ」
「 君は一体、何を言っとるかね? わしが言っておるのはもっと強めに打ったら、それが可能になるのではないかという意味だよ」
「 わかりました。でも、わたしの手も相当痛いんです。肉附きがよく脂肪ものって、まるでわたしのほうが折檻されているみたいです」
「 ハッハッハ。たしかに、いい尻をしておる。しかもまだ16歳になったばかりだ。これからますます成熟して、将来が楽しみじゃよ」
「 ほんとうにうっとりするお尻ですわ。同性からみても頬ずりしたくなるような。まるで白桃のような膨らみです。実は、お仕置きの最中にたまに変な気持ちにさせられてしまいますのよ」
「 おいおい、君は大丈夫なのか? あの娘のお尻はわしのもんだ。誰にも渡さん。このわしを嫉妬させるんじゃない!」
これがメスクィート女学院のNO.1とNO.2であった。
ジェシカは、母親の提言ともあって、お仕置きのやり方には逆らえなかった。これなら以前の衣服の上からパドルで打たれるほうがまだマシだった。特に膝の上にのせられるのは、余りにも屈辱的だったのである。
その頃、ジェシカの母親、アン・トーバートはひどく落胆していた。
連邦裁判所に提訴したアンの願いは、最終的に「敗訴」という結果で幕を閉じたのである。
「 何が先進国よ、何が超大国よ、これじゃ、まるで中世の封建的な男社会じゃない!!」
アンは、この台詞を口癖のように繰り返すのだった。
独り言でつぶやくこともあるが、たいてい夫の顔をみると、いつも同じ台詞でまくし立てるのだ。
夫のマイケルは、それを聞かされるのが苦痛で、妻の顔をみると、いつも何気ないふりをして逃げていた。
しかし、それから数か月後、トーバート家に一大変化が起きたのである。
夫のマイケルに会社からオクラホマ州への転勤の内示が出されたのだった。栄転の異動のため、マイケルはこれを快く引き受けたが単身赴任するか、家族が同伴するかで、妻ともめることになった。
「 俺はひとりで行くよ。ジェシカの学校のこともある。たかだか数年の話じゃないか」
「 いいえ。わたしは一緒について行きます。何しろあなたの浮気が心配ですからね」
「 おいおい。変な詮索はよしてくれ」
ハンサムな夫は、女遊びが上手だった。過去にもいろいろ揉め事を起こしていたのだ。
マイケルは、口やかましい妻から少しでも解放されて、男としてもう一花咲かせたい気持ちだったのである。
結局、ふたりの話は纏まらず、最終的に娘のジェシカの気持ちを最大限に考慮に入れようという結論に達した。
ジェシカは、同伴すれば編入予定のハーツホーン高校が男女共学と聞いて、転校したいと両親に申し出た。
また、このハイスクールの演劇部は、過去に憧れのハリウッド女優も輩出しており、それがますます少女の胸を膨らませた。
さらに両親には内緒だったが、お膝のスパンキングにはこれ以上、堪えられなかったのである。
結局、2年生までメスクィート女学院で過ごし、3年生よりハーツホーン高校に編入することで話が進められていった。
ダンとオースティンが、これを知ったのはジェシカが2年生の初夏のことだった。
ダンはひどくショックを受け、深く落ち込んでいた。
「 ジェーン、わしはもう生きていく気力がなくなったよ」
「 校長、そんなことを言わないでください。今年は不作でしたが、来年は必ず豊作ですよ。ジェシカの代わりになる娘がきっと入学してきますよ。もっと元気をだしてください」
「 ジェーン、慰めはもういい。あの子の代わりになる娘が入学してきますだと? そんなこと、永久に有り得んよ」
「 いえいえ、こればかりはわかりませんよ。来年に期待いたしましょう」
「 とにかくこれからは何があっても、あの子を校長室に呼び出してはならん!」
「 そ、それはまたどうしてですか! わたしはてっきり逆かと...」
「 おしおきの楽しみがなくなるのは残念だが、いざあの子がいなくなるかと思うと、後悔の念に苛まれてきたよ」
「 校長! 一体、どうなさったんです? どこかお体の具合でも悪いのでは??」
「 おいおい、余り茶化さんでくれ。わしは本気だよ」
「 ・・・・・」
「 わしの変態性癖の犠牲になったと言っていい。申し訳ない気持ちでいっぱいになってきた」
「 ・・・・・」
「 あの子を見守ってやってくれ。あと3ヶ月程しか残されていないが、これ以上、いやな思い出を作らせてはいかん!」
このあと、ダンは何も語ることなく、プライベートルームに篭もってしまった。
オースティンはダン校長の急な変貌ぶりに、ただただ驚き、うろたえるばかりだった。
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