Great  Principal

第五章 ・ 母親の折檻



アン・トーバートが校長室に到着したのは、午後2時を過ぎた頃だった。

「 お待たせいたしました。少々、道が混んでおりましたので到着が遅れてしまいました」

「 いえいえ、構わんですよ。どうぞ、お坐りください。珈琲でもお飲みになりますか?」

「 どうぞお気遣いなく。それよりも・・ジェシカ!! 少しは恥ずかしいと思いなさい!」

そばにいるジェシカを見つけた母親は、大声を張り上げて自分の娘を叱りつけた。


「 あぁ、ママ~。 あたし、部活が忙しくてテスト勉強ができなかったんです。だからついつい・・」

「 お黙り! そんなことは理由になりません。前にも言ったとおり、今からここであなたをお仕置きします」

「 あれ、本気だったの!!!  あぁ~ん お願い、こんなところでお仕置きしないで!」


ジェシカは驚きと恐怖と恥辱のあまり泣き出した。

ここでダン校長が口を挟んだ。


「 まあまあ。ここであまり大声を出さんで欲しい。ところで、わしは席を外したほうがよいのだね?」

「 もちろん、そうしてください。前にわたしが言ったとおりです。速やかにご退室ください」


ダンは、しぶしぶ席を立つふりをした。そして部屋を出ていく前に一言、付け加えることを忘れなかった。

「 奥様、ここはあなたのおうちじゃない。わしの部屋だよ。速やかにご退室くださいではなく、お席をお外し願えませんか?だろ。娘さんのしつけを語る前に先ず、あなたご自身がひとかどにならんとな」

「 ・・・・・」

今から娘を叱る親の立場を考えると、ジェシカの前では言うべきでなかったのかも知れない。しかし、先日の訪問から母親の言葉遣いに頭にきていたダンは、ついつい発してしまった。

このあと、ダンは言われたとおり、静かに部屋を出て行った。

それから急ぎ足で秘密の部屋に通ずる道を歩き抜けると、こっそりとプライベートルームの出口から入室した。
事前に、覗き穴にはガラスフックを取り付けておくよう、オースティンに指示していた。このガラスフックはオペラグラスになっており、これがあれば校長室からは何の疑いもなく、またプライベートルームからは校長室の部屋の中が3倍の大きさで覗けるのだった。さらに校長室で発生する音声もスピーカーを通じて、プライベートルームに届くよう工作されていた。ダンにとって娘の泣き声と尻の打擲音はお仕置きの重要な要素だったからだ。

ダンが息を切らしながら、秘密の覗き穴に目をとおしたとき、これからまさにお仕置きが開始されようとしていた。


「 ジェシカ、いつものようにママの膝の上にうつぶせになりなさい」

「 いやよ、ママ~。せめて家に帰ってからにして~、こんなところでお仕置きされるのはいやです!」

母親はジェシカの手を引っ張って、膝の上にのせようとしたが、娘は激しく抵抗していた。そして何度も同じことを繰り返しているのだ。
ここでダンはある事実に気づいた。母親のアンは「娘を厳しくしつけている」「罰の与え方の模範を示したい」などと言っていたが、どうも嘘をついているようだ。長年、女生徒を罰してきた豊富な経験からして、家庭でお仕置きをされている娘とそうでない娘はすぐにわかるのだ。

結局、最後にはオースティンの手を借りなければならなかった。彼女が娘の前方にまわり、娘の両手首をしっかりと握りしめた。
そして母親ではなく、オースティンがジェシカを説得して、ようやく抵抗が止んだのである。

母親は娘のミニスカートをまくりあげ、パンティに手をかけた。ここで再び、ジェシカが両脚をバタつかせて抵抗したが、母親の殺し文句で娘は大人しくなった。

「 これ以上、言うことを聞かないとおうちに帰って、お父さまにお尻をたたいてもらいますからね!」

ダンにとって、これは笑止千万だった。男性は立入禁止とまで言い切った本人が、父親を出してきたのだ。言行不一致とはまさにこのことだ。
しかし、それよりも今から始まるお仕置き、とりわけジェシカの裸の尻のほうが気になって仕方がなかった。

母親は娘のパンティを指で掴むと、ややためらいながら一気に膝元まで引きずり下ろした。
ここでダンの目の前に見事に発育した、豊かで美しい尻が曝け出された。

お、おう~、おう~、おお~~~!!

ダンは思わず、動物的な奇声を発した。
ミニスカートの上から大体予想はしていたものの、その豊かさと美しさと色香に圧倒されてしまった。しかも膝の上にのせられているのに、尻の形は立っているときと同様、双子山は高く、谷間は深く、神秘の扉は完全に隠されていた。これぞ、ダンが最も好みとしていた女性の臀部だった。

母親は掌に熱く息を吹きかけると、続けざまに娘のお尻をたたき始めた。

パチーン! パシーン! パァーン!

「 あぁ~ん、痛ぁ~~い、御免なさぁ~い」

パシーン! パチーン! パァーン!

「 あぁ~ママ~、もう~許してぇ~」

ジェシカは、すっかり色気づいた尻を左右に激しくくねらせていた。長々と伸びきった美しい両脚を小さな子供のようにバタバタさせて。
母親の厳しい平手打ちが奏でる裸の尻の打擲音は、見ている側にも痛々しく、尻を打たれるたびに発する苦悶の声は、あの若い娘だけが発することのできるなんとも形容しがたい色っぽい喘ぎ声だった。


真後ろから眺めているダンは興奮のあまり、ズボンを下げ、一物を壁にこすりつけて観賞していた。

こうして20発の平手打ちは終わった。
ここでお仕置きが終わったものと思いきや、母親は用意していたベルトを取り出した。そして娘を椅子の上に膝づかせ、背もたれのほうを向かせて、尻を後方に突き出させた。そしてベルト打ちを開始したのだ。

ピシー! パシー! ビシー! ピシー! パチー!

「 あぁ~~、痛ぁぁ~い、もう~やめて~~」

ピシー! パシー! ビシー! ピシー! パチー!


こうして10打のベルト打ちを与えて、やっとお仕置きが終わった。
このあと、ジェシカは真紅色に染まった見事な尻を晒したまま、部屋の隅に立たされた。

母親のアンは、女教頭オースティンに話しかけていた。

「 パドルの使用は固くお断りいたします。身体に傷をつけるからです。そして今日のお仕置きは、あくまでベルト打ちがメインです。しかし、いきなりベルトだとショックが大きいため、平手打ちで免疫をつけてからやるのです。お仕置き中のお尻の具合を知るためには、尻を裸にしないとわかりません。でもそうなると男性の手で打ったり、見られたりは困るのです。ですから、罰の執行を校長に委ねるわけにはいきません。できればあなたにお願いしたいのです」

「 よくわかりました。今からダン校長に連絡を取ってお仕置きが終わったことをお知らせいたします。その間、少々お待ち願います」

オースティンはトランシーバーでダンに連絡を取った。


「 わかった。あと4、5分だけ待ってくれ。今すぐ行くわけにはいかん」

ダンは興奮のあまり、一物が大人しくなるのを待たねばならなかった。ズボンの前を母親のアンに見せれる状態ではなかったのだ。


それから5分後、ダンが校長室に戻ってきた。

「 校長先生、今さっき、娘のお仕置きが終わりました。お尻打ちはオースティン教頭にご覧いただき、わたしの願いも付け加えさせて頂きました。このあとで教頭先生からのご報告をお聞き願います」

「 わかった。ところで、今日は娘さんを早退させてやったらどうかね?」


これには母親のアンもオースティンも賛成だった。


「 そうさせていただきます。では、大変お騒がせいたしました。わたしたちはこれで失礼いたします」

そう言いながら、ジェシカの手を取って席を立とうとする母親にダン校長が待ったをかけた。


「 すまんが、最後に少しだけわしの話を聞いてくださらんか?」

「 わかりました。構いませんわ」

「 娘のジェシカちゃんには、少し席を外してもらいたい」

「 そうですか。ではジェシカ、ママはしばらくお話があるので、今日はこれで先にお帰りなさい」


 ジェシカは、うんと頷いただけでお仕置きのショックからか、返事もできず、そのまま校長室から退室した。


「 奥様、今日はお疲れさまでしたな。まぁ、あなたの進言を採用するか否かはこれから検討するが、取りあえず娘さんの場合には進言通りにさせてもらうよ」

「 有難うございます。先程もオースティン教頭にそのようにお願いしました」


「 たしかにあなたのおっしゃるとおり、わしたちのやり方は間違っているかも知れん。あと10年、20年経てば、あの時のやり方は間違っていたという時代が来るかも知れん。しかしだ。総勢1000人を超える女生徒たちは今、みんな同じ環境で育っておる。その中で罰を受ける子供もいれば、まったく罰を受けないで済む子供もいるのだ。では、この違いは一体何だと思うかね?」

「 ・・・・・」

「 わしは、やはり家庭のしつけだと思うのだよ。あなたは娘さんに自ら罰を与えて、模範を示したいとおっしゃっていたが、実は日々のご多忙さの余り、娘さんのしつけを等閑にしてきたのではないかね?」

「 ・・・・・」

「 これは罰の与え方の議論をする以前の話をしておるのだ。つまりしつけが出来ておれば、こんな議論は不要だと言っておるのだよ」

「 わかりました。校長先生のおっしゃる通りです。よく考えてみます。もう時間がありませんので、これにて失礼いたします」

アン・トーバートは席を立つと、足早に校長室から逃げるように退室した。

アンは脳天をぶちぬかれたような衝撃を受けた。校長の言葉が図星であったからだ。
日々の多忙さの余り、たしかに娘のしつけを怠っていた。決して自分の子供には甘くないという姿勢を対外的には貫いてきたが。
プロからみればわかるのだ。

このあと、アンは校長の言葉が脳裡から離れなかった。


Menu Page Next Page