|
☆老紳士と娘☆
天使との出会い |
わたしの名前はデヴィッド・グレゴリー。 もうすぐ八十歳になる老人だ。もはや余命幾許もなく、そろそろ自叙伝を綴ってみたく思い、筆を執った。 さて、わたしの性向を明かさねば話が始まるまい。 わたしは若い娘のお尻を折檻することに強く欲情をそそられる。あの豊かな膨らみが赤く染められ、白い肌との見事な対照をなすとき、わたしの胸は激しく高鳴る。その欲情は年とともに薄らいではいったが、決して尽きることはなかった。 わたしの不幸は少年期に始まった。たまたま母娘のお仕置きの現場に遭遇したことで、屈折した性病に感染してしまったのだ。 そんなわたしも一度は結婚して男児を儲けたが、長続きしなかった。 そんなわけでわたしは父親失格だった。 さて、前置きが長くなってしまった。 わたしはその頃、よくフォートワースの図書館に足を運んでいた。いまさら何かを勉強しょうと考えていたわけではない。
図書館の訪問はわたしの日課になった。 ある日、わたしは思い切ってこの娘に声をかけてみた。 「 お嬢さん、よくお見かけしますね。本がお好きですか?」 「 ええ。でも、お爺さんも毎日、来ていらっしゃるようですけど」 お爺さん、という言葉に多少の抵抗はあったが、この娘からみれば無理もなかろう。 「 ここに来ると、落ち着くんだよ。どうかね、もうお昼だし、一緒にお食事でも?」 「 ええ、いいわ。わたし、ちょうどお腹が空いてたんです」 「 ははは、それはよかった。じゃあ、たっぷりと召し上がればいい」 テーブルを挟んで対面した私は、改めて彼女の美しさを実感した。それにこんな年寄と同席してくれるなんて夢にも思わなかった。 「 ああ、さっきはごめんなさい。これからは『おじさま』って呼びます」 「 ところでお嬢さんのお名前は? それに年は幾つだい? まだ年齢を聞いても失礼でない年頃だと思うが・・」 「 名前はリンダ。背が高いからいつも二十くらいに見られます。でも、まだ十七歳なの。ハイスクールに通っている学生です」 「 ほう、そうかね。おじさんの子供のころと違って、最近はみんな大人っぽくなったからね」 「 おじさまは、若いころ、何をなさってたんですか?」 「 わたしは、ある出版会社の編集に携わっていたんだよ。もし、あなたが書物に関して質問したいことがあるなら何でも聞きなさい。ただし最近の書物のことはまったく無知だがね」 このあと、わたしは娘から長時間に及んで質問責めを浴びた。よほど興味を持っているらしい。しかし、自分の得意分野に興味を示してくれるのは心地よいものだ。お陰で話が途絶えることなく、有意義な時間を保つことができた。 会話が進むなか、彼女が借りた三冊の本のタイトルが目に留まった。 「子供のしつけ」、「家庭のおしおき」、「女子高校生のスパンキング」 これならむしろ、わたしが興味をそそられる分野だ。 「 お嬢さんは、将来、学校の先生になりたいのかね?」 「 いいえ、どうしてそう思うの?」 「 いやぁ、その本が目に留まってね。タイトルからそう思ったんだよ」 「 い、いえ。これは違うの。ちょっと調べたいことがあって・・・あの・・教育するほうじゃなくて、教育される側から読んでみたいと思ったんです」 そのとき、娘はいささか動揺したように思えた。
「 いいとも。お嬢さんが叱られるなら早く家に帰ったほうがいい」 「 そうします。親のしつけがとっても厳しいの。門限に遅れたりしたら、こっぴどく・・・・」 「 ははは、こっぴどくお説教されるんだね? お嬢さんの器量とスタイルじゃ、親が心配する気持もわかるよ」 「 お説教だけならいいけど・・しつこくたたかれるの。あとで椅子に座れないくらい」 「 ・・・・・・・・」
そのときのわたしの動揺といったらなかった。年甲斐もなく、胸が高鳴った。 「しつこく・・・」、「椅子に座れないくらい」 この短い言葉に、娘の肉体の部分がはっきりと表現されていたからだ。 |
Menu Page | Next Page |
Top |