Mini Skirt  Secret Book

 少女の屈辱





「 キャロル、キャロル! 先生がお見えになったわよ。早く降りてらっしゃい」

「 は〜い、ママ。いま降りるわ」

軽快な足取りで娘のキャロルが階下に降りていく。


「 ねえ、ママ。どんな人なの? ハンサムならいいんだけど」

「 何を馬鹿なこと言ってるの? 目的はお勉強でしょ? 勘違いしちゃダメよ」

「 ごめんなさい、でも・・

「 しぃ! いま玄関に入ってこられるわ」


ピンポ−ン!


「 どうぞ、お入りください」

「 こんにちは、初めまして。ウィリスです」

甲高い声が玄関に響く。


「 やぁ〜先生、よくおいでくださいました。お待ち申しておりましたのよ」

「 すみません。道路が混んでおりまして、少々遅れてしまいました」

「 構いませんわ。さぁ、キャロル、何してるの? 早く先生にご挨拶なさい」

「 ・・わ、わたし、キャロルと言います。よろしくお願いします」

「 ウィリスです。こちらこそ、どうぞよろしく」


母親は満面の笑みで娘の家庭教師を迎え入れた。

しかし・・娘のほうは仰天した。まるで不思議なものを見ているように・・。

背の高いキャロルはこれまでにも自分より背丈の低い大人をたくさん見てきた。しかし、いま目の前に立っている大人は自分のおへそくらいまでしかない。それに声も体型もまるで小さな子供だった。少女からみれば、顔だけが老けているように見えた。

そのとき、おませなキャロルは流行のミニスカ−トを穿いていた。しかも下着が覗けるほど短いものだ。だからムッチリとした健康的な太腿をすっかり曝けだしている。

少女はこの家庭教師の低い目線が気になって仕方がなかった。まるで脚という脚をたっぷりと目でなめられているようだ。
そして彼の意思とは何の関わりもない今のポジションにたまらなく不快な気分だった。


「 キャロル、 さっきは挨拶の声が小さかったわね〜。 先生に失礼だわ。もう一度、やり直しなさい!」

「 ・・・・・・」

ご機嫌の悪い少女は、それには応えず黙りこくっている。


「 キャロル!」

怒った母親は娘の腕をひっつかまえると自分のほうに強く引き寄せた。すると少女の体はくるりと半回転させられてしまった。


パシ−ン!


母親はスカ−トの上から娘のお尻を強くたたいた。


「 なんですか! その態度は! ママは許しませんよ!」

「・・・・・・・」

「 いえいえ、奥様。いいんですよ、ちゃんと聞こえましたよ」


ここで助け船を出したのはウィリスだった。


「 ウィリス先生、御免なさいね。わたしのしつけが悪くって」

「 い、いえ。そんなことはありませんよ・・」


このとき、ウィリス22歳、キャロルは12歳。これがふたりの最初の出会いだった。


妻の話は続く。

「 それはもう、お嬢ちゃんは怒ってたわよ。これ以上の屈辱はないって顔してたわ。だって初対面だったのよ。しかも真後ろに立ってて、彼の目の高さでしょ? それでもって、うしろをパチンとやられたもんだから」

「 目の前というのは、まさにそういうことを言うんだろうな。しかし、ベビ−先生も自分よりずっと大きな娘を相手に、勉強を教えるってのは大変だったろう? 」

「 そうなのよ。最初のうちはね、あの娘が言うことを聞かなくてね、それにもともと勉強嫌いでしょ? 奥様も高い月謝を払ってるのにあの子に全然勉強する気がないもんだから・・よく愚痴を聞かされたわ 」

「 そうだろうな。それじゃ、まるでお金を捨てているようなもんだよ」

「 しかも毎日、来ていらっしゃったのよ。授業時間はたしか夕方の6時から夜の8時までだったわ。いつも娘が学習机の前に座ってね、それでベビ−先生がその右隣に座ってたわ。でも一度、わたしがお茶を持っていった時なんか、あの娘ったらベッドの上にうつぶせになって漫画を読んでいたのよ。わたし、余計なお節介だけど奥様に何もかも話してやったわ」

「 それで反応はどうだったんだ?」

「 それがね、何もかも計算通りだって。そろそろわたしの出番だなんて言ってたわ」


それからというもの、夫人は妻に部屋の中の様子を探るよう頼んだという。

わたしの欲情を満たす情報源は、こうして環境が設定されたわけだ。




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