Naughty Style  Secret Book

 しつけの誓約書





キャロルはいつもお好みのミニを穿いていた。それはまるで「年下の男の子」を刺激して楽しんでいるかのようだ。
とても授業を受ける生徒の服装ではなかった。そのうえ自分の家庭教師なのに決して先生とは呼ばなかった。
高慢な娘にはそれがなんだか馬鹿馬鹿しく思えた。

そして家庭教師が来訪した日からもう一ヶ月が経とうとしていた。


「 キャロルちゃん、姿勢が悪いよ。ほら、もっとイスを引いて・・」

「 いいわ、この姿勢で。だってこれより先に入れないんだもん 」

「 ダメだよ、そんな風に脚を組んじゃ。ほら、この右脚をおろしなさい!」

「 もういいってば〜 」


パチ−ン!


家庭教師は、娘の右太腿の限りなく尻に近い部分を強くたたいた。それは初めて、先生が女生徒に体罰を与えた瞬間だった。


「 痛ぁ〜い! もう〜 何するのよ!」

「 君は勉強する態度がなってないんだ! そんなんじゃ、成績は上がらないよ!」

「 いいわ、上がらなくたって! あなたにたたかれるよりはマシよ!」


その時。荒々しくドアが開かれ、母親が部屋にはいってきた。その顔は鬼のように険しく、鋭い視線でお行儀の悪い娘を睨みつけていた。娘は早くも震えだして、すでに美しい瞳には涙が溢れていた。


「 キャロル! 今の言葉は何だい! あなただって? 誰にものを言ってるの!」

「 あぁ〜、ごめんなさい、ママ〜 」

「 ママじゃないでしょ! 謝るのは先生のほうにでしょ! ママが何も知らないとでも思ってるの? この一ヶ月、まるでお勉強する心構えがなってないようね!」

「 あぁ〜ん、この人がママに喋ったの?」

「 また! っもう〜! なんて失礼な口を聞く子なんでしょう!」

そう言って母親は娘をひっつかまえると、ベッドまで少女の体ごと引きずっていった。そして娘を自分の膝の上にうつぶせに抑えつけ、スカ−トをまくりあげた。さらにニッカ−ズを膝までおろすと娘の裸の尻を強くたたき始めた。


パチン! パシン! パァン! ピシン!


「 あ〜ん、いゃあ〜、こんなところでお仕置きしないで〜 」

「 お黙り! 言うことを聞かない子はうんとこさ、たたいてあげます!」


パチン! パシン! パァン! ペチン!


「 あぁ〜ん、いたぁ〜い! ママ〜ごめんなさぁ〜い、許して〜 」 

「 ほんとうにもう〜、この子ったら!」


パチン! パシン! パァン! パチン!


母親は反抗的な娘に50打の厳しい平手打ちの罰を与えた。もう娘のお尻はすっかりと紅く染めあげられている。

この間、小さな家庭教師は顔色ひとつ変えず、平然と娘のおしおきを眺めていた。ひょっとすると、こんな光景にはもう見慣れているのかも知れない。

母親は泣きじゃくる娘を自分の正面に直立不動の姿勢で立たせた。


「 キャロル、いいこと。今から言う三つの約束事を守るのよ。

「 まずひとつ、これからはかならずウィリス先生と呼ぶこと。或いは先生でもいいわ。ふたつ目は、先生に敬語を使うこと。さっきのようなぞんざいな口の利き方は許しませんからね。三つ目は、お勉強を怠けたり、振る舞いの悪い時はママが今やったように先生にお仕置きしてもらいます」

「 そ、そんなのいゃあ〜! だってあたし、絶対にいやよ〜、あぁ〜ん! あぁ〜ん!」


不幸な少女は両手で顔を覆って、再び泣き出した。


「 キャロルちゃん、もう一度、お膝にくる? それともパパに鞭でたたいてもらう?」


この最後の言葉は殺し文句となった。キャロルは鞭の恐怖をよく知っていた。過去に二、三度やられたことがあるのだ。
娘は泣く泣く同意するしかなかった。母親は胸のポケットから『 先生と私のしつけに関する誓約書 』と題された紙を取り出した。そこには今の三つの約束事がワ−プロで文書化されていた。娘は母親からそれを手渡されると署名欄に同意のサインをしてしまった。

もちろん、子供が書いたサインなど有効なものではない。家庭のお遊びのようなものだ。しかし、母親は娘の将来のために心を鬼にして、ここではっきりとケジメをつけたかった。そのためには口頭ではなく、娘に説得力を持たせる形式ばったものが必要だと考えたのだ。

ところが子供にとってみれば、何か重大な法律を制定されてしまったような気持ちだった。

このあと少女の小さな胸にこの紙切れが大きな負担となってのしかかった。


母親は振り返るとウィリスのもとに歩み寄った。


「 ウィリス先生、またも見苦しいところをお見せして申しわけありません。わたしのしつけが足りなかったせいで」

「 いえ、わたしに指導力がないだけですよ。ほんとうにすみません」

「 先生、これが誓約書ですよ。あとでコピ−してお渡ししますわ」

「 わかりました 」

「 先生、あの子が悪いことをしたときにはね、たっぷりお仕置きなさってください。でもね、ああ見えてもまだほんの子供なんですよ。だから頬や頭を叩いたりしないでくださいね。かならずお尻をたたいてください。ほら、ここにもそう書いてありますから・・」

キャロルは心配そうにふたりの会話を聞いていた。誓約書など読んでいない。読んだところでそれを否定できないこともよくわかっていた。


「 さぁ、キャロルちゃん。こっちに来るのよ。そしてさっきの失礼をお詫びしなさい」

母親は娘を優しく呼びよせると、なにやらヒソヒソと耳打ちをしていた。


「 ウィリス先生、さきほどの失礼をどうかお許しください。これからは先生の言いつけを守り、もっと素直になって勉強します。もしわたしが悪いときは、どうぞ厳しくお仕置きなさってください。これからもよろしくお願いいたします」


不満を持って発しているとは思えないハッキリとした口調だった。

しかし、それは明らかに母親に強要されたいつもの決まり文句のような台詞だった。


このわずか三日後。

キャロルは宿題をしなかったという理由でベビ−先生からたっぷりとおしおきをされた。

それは思春期にさしかかった少女にとって想像を絶する屈辱だった。夜は蒲団のなかで鼻をすすりながら泣き明かした。


十二歳の美少女は、罰を受けたお尻をさすりながら、悔しくて一睡もできなかった。



Menu Page Next Page