Actress (18)  Secret Book

 娘の告白





小説を書くにはできるだけ複数の情報源があったほうがいい。わたしは妻の話だけでなく、娘の話も聞きたかったのだ。

別に妻の話をウソだとは思っていない。しかし、妻がすべてを知っているわけではない。とくに少女の心理的側面は当の本人でなければわからないことだ。それであの若い娘と直接会って話を聞けないかと妻に頼んでいたのだ。幸いにも娘は快諾してくれたようだ。

妻はたまたま駅のホ−ムで娘とバッタリ会ったらしい。それでいろいろ話をしているうちに娘がハイスク−ルを卒業してから、ふたりが恋人同士の関係になったこと。ふたりが授業中のお仕置きをなつかしんで、いまでもそれが続けられていることなどを聞き出してくれた。

また妻のほうは、わたしがベビ−先生のおしおきを題材に小説を書きたがっていること。そのうえ余計なことなのだが、わたしの性癖まで暴露してしまったようだ。娘が余りにもあけっぴろげに色々と喋るので妻のほうも安心してこんな話をしたらしい。

これでわたしの「仕事」の環境が十分に整ったわけだ。

わたしは娘とふたりだけで会うことになった。妻が同席すると、どうも話がしにくいし、娘のほうもベビ−先生が横にいると話づらいと思ったからだ。

娘と会うのは一週間後だ。

その間というものは、わたしは出勤してもまったく仕事に集中できなかった。会社のほうは決算期で多忙だったが、何しろ数字のを見ただけで真上からみた娘の尻に見えてくるのだ。それがlになると娘がケインで打たれる場面を想像してしまった。まったく馬鹿な男だ。夜は興奮して寝つきも悪かったが、なんとか無事に一週間が過ぎていった。


さわやかな晴天の日。

わたしたちは、待ち合わせた喫茶店の中で向かい合っていた。


「 初めまして、マイケルです。あの家政婦をしていたおばさんの夫です」

「 わたし、キャロルといいます。おばさまには本当にお世話になりました」


目の前で見るとますます美しい娘だ。それに気品があって、しっかりした顔だちをしている。声も娘らしく澄んだ高音だ。
気のせいか、海辺で見たときよりも若く見えた。

わたしの言葉でいうなら、まだまだ「おしおきのよく似合う年頃」だ。


「 さぁ、何から話をしょうかね〜? 君のような若い女の子と話すのは久しぶりでね・・初めて会って、こんな話・・

「 おじさま。お会いするのは2回目だわ」

「 何だって? 」

「 もう〜おとぼけになって。ビ−チでお会いしたわ」

「 おお〜、そうか、そうか、忘れてたよ。たしかそうだったな、へへ・・」


わたしは突っ込まれて焦った。なんでもハッキリものを言う娘のようだ。
「おじさま」にもまいったが、なにしろ息子よりも若いのだ。これは仕方あるまい。


「 おばさまから全部聞いているの。わたしのおしおき体験でしょ? それで小説を書くってことも」

「 そうなんだよ。変な話だと思うだろうが、ひとつ協力をお願いしたいんだ」

「 いいわ。だっておじさまには、ビ−チで全部見られてしまったわ。胸もおへそも。きっとお尻も見られてるわ。当然よね? だからおしおきの話だって何も隠さずヌ−ドになるつもりよ」

「 わかりやすい表現だね。じゃあ、おじさんのほうも遠慮せず質問責めをするよ」

「 いいわよ。どんどん聞いて頂戴。それにね、おばさまからお聞きになられていると思うけど、あたしってMなのよ。だからおじさまの責めを受けてもいいわ」

「 それは聞いてないなぁ〜。よし、わかった。じゃあ、容赦しないよ」

娘はわたしが話しやすい環境を設定してくれたようだ。自分の恥ずかしい体験なのに、自らリ−ドしてくれている。
一方、わたしのほうは変に緊張気味だ。これではどちらが大人だかわからない。


「 君はウィリス先生にどんな理由でおしおきされていたんだ?」

「 いろいろだわ。宿題をしなかったり、言葉遣いが悪かったり、わがままだったり、それに・・え〜と・・

「 テストの点数が悪かった・・ってとこかな?」

「 いいえ、それはなかったわ。点数はあくまで結果で、その原因を作っているのが過程だっておっしゃってたわ。だから過程の段階で悪いときはたたかれたけど、結果を理由にして二重におしおきされることはなかったの」

「 流石だね、立派な教育学を持っていたわけだ。ところでだね、おしおきされて悔しいとか、屈辱は感じなかったかい?」

「 感じたわよ。もう悔しくって、悔しくって。最初のころは夜も眠れずに泣いてたわ」

「 でも、それがしだいに慣れてきた?」

「 慣れるってことはなかったわ。むしろ体が大きくなればなるほど・・もっと具体的に言えば、お尻が大きくなればなるほど屈辱的だったわ」

「 抵抗はしなかったのかい?」

「 たまにしたけど・・でも・・自分はまだしつけをされる子供の身分だって諦めてたの」

「 ハイスク−ルになってからもお仕置きされたって、ほんとうかい?」

「 ほんとうよ。だって先生ったら、いつまで経ってもわたしを小さな子供扱いするの。姿勢だって、いつも膝のうえに俯きにのせられたわ。それでパチン、パチンよ」


わたしは煙草を取り出すとプカプカとふかし始めた。
どうもこの昂奮を静めないと先の話が聞けないと思ったからだ。

娘の丁寧な言葉遣いにも気に入った。きっと母親やベビ−先生からみっちりと躾けられたに違いない。


「 君がさっき言ったM性のことだが、その原因は先生のおしおきかい?」

「 きっとそうだわ」

「 そのなかでも何か特別なきっかけがあったとか?」

「 特別なきっかけはないわ。たぶん日々の積み重ねだと思うの。でもハッキリと自分の体のなかにM性が芽生えていることを自覚した日があったわ」

「 そこのところをできるだけ詳しく教えてくれないか?」

「 かなり長くなるけど、喋ってもいい?」

「 もちろんだよ。おじさんはその間、メモを取っているからどんどん話を続けてもらおうか」


わたしはまた煙草に火をつけた。何しろおしおき話も刺激的だが、顔をみているだけで勃起してしまいそうなセクシ−な娘だ。

わたしはなんとか興奮を抑えようとした。


そのあと、娘のおしおき話は延々と続いた。その内容はとても新鮮で魅惑的なお話だった。



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