School Girl Style  Secret Book

 被罰の深層





「 あれは真夏だったわ。そのころ交際している素敵な彼氏がいたの。わたしは十八歳で彼は二十だった。その日はテストの前々日でね、先生は相当時間をかけて予想問題を作ってたわ。それで夜に特訓されることになってたのよ。でもあたしったら、それをすっぽかして彼氏を優先したわ。それで夜の12時近くまでデ−トしてたの。

「 深夜の公園で初めて彼に抱きしめられてキスしたの。とってもロマンチックな夜だったわ。でもなんだか変な気分になってきたのよ。公園のライトがまるで映画の撮影用の照明器具のように思えてきちゃって・・

「 わたしは映画の中の主人公でね、つまりわたしが被写体になってるような気分。それからどんどん現実離れしちゃって・・なんだか完成したビデオが再生されているような気になってきたの。

「 そのビデオはスパンキングをテ−マにしたものなの。わたしは彼に抱きしめられたんだけど・・あぁ〜これが原因であとでお仕置きされるんだって、そんな気持ち。いまわたしはお仕置きの原因を作ってるんだ、なんて思うとますます彼の愛撫に応えたわ。

「 それから彼とキスをしたんだけど、そんなときだってわたしの神経は唇じゃなくてお尻にあったわ。こんな悪いことして、このあとおうちに帰ったら、先生に厳しくお尻をたたかれてお仕置きされるんだって、そう思ったの。先生は、わたしのために一生懸命なのに何て悪い子なんだろうって。

「 そしたら、ますますうしろの膨らみがムズムズしてきちゃって。だから、彼と別れたあとの帰り道だって、テ−プはずっと流れてたわ。でも帰るとショックだった。おうちの電気が消えていたのよ。 ママは単身赴任先のパパのおうちに行ってたわ。だから、あの夜はリサおばさまが泊まりにきてたの。でももう寝ていたわ。それにあたしの部屋も真っ暗だった」

「 そうか、つまり先生はもう帰ってしまったわけだな」

「 そう思ったの。なんだか期待はずれだったわ。もう映画の続きは見れないんだって。でも部屋の電気をつけると先生がいたのよ。もうビックリしちゃって。あぁ、まだスト−リ−は終わってないんだって。そう思うとなんだか変に安心したわ。

「 それで先生にこっぴどく叱られたの。いつものようにお膝にのせられて、まるで火で焙られてるんじゃないかって思うほど厳しくお尻をたたかれたわ。ちょうどその時だった。おばさまが部屋にはいってきたのよ。

「 おばさまもカンカンに怒っていて、わたしが小さい頃によくおばさまにやられたパドルを先生に手渡したの。それでまた、ビシビシ打たれたの」


わたしは、この話が妻が見たという3回目のおしおきだろうと思った。しかしパドルの話は初めてだ。
娘はどんどん早口になってきて、わたしはメモを取るのに必死になっていた。


「 そのあと、ベランダに放り出されて立たされたの。いつもお尻をやられたあとの定番なのよ。つまり、バケツの中に溢れるほどお水を入れられてね、それを両手に持ってまっすぐ立たされるの。反省の時間だって。

「 でも夏って恐怖なの。だって吸血鬼がいるでしょ? つまり蚊のことなんだけど・・あの日は学校帰りで膝丈のハイソックスを穿いていたわ。だからそこの部分は保護されたんだけど、お尻と太腿は出しているでしょ? 無数の蚊が気味が悪いくらい、わたしの体をご馳走しにきたのよ。もうお腹ペコペコって感じで・・

「 後になって先生はそれも折檻のうちだっておっしゃってたわ。でもお尻や太腿だけならまだしも、あの超下等生物ときたらあたしの肉体の隅々まで折檻するのよ。痛みには耐えれても痒みには我慢できないわ。それで体を動かすたびに床にポタポタと水がこぼれ落ちちゃって・・

「 そしたら、うしろからパチンよ。後はその繰り返しなの。つまり粗相のたびにお尻をぶたれたわ。それで水の目盛が減ってくると、ジョウロでお水を補給されるの。

「 やっとお許しが出たのは午前1時だった。あたし、お尻が心配ですぐに鏡をさがしたわ。だって、お尻って自分の体なのに自分で見れないでしょ? それで鏡を見てビックリ。真っ赤っ赤で、それに血を吹いた蚊がたくさんお尻に附着していたのよ」

「 それは一体、どういうことなんだい?」

「 つまり、わたしのお尻をご馳走していた沢山の下等生物が、先生のせっかんの犠牲になったってこと」

「 なかなか興味をそそられるお話だね。それでやっとビデオテ−プが終了したってわけか?」

「 そうなの。でも、なんだか本当に変な日だったわ。唇に味わった甘〜い大人の感覚とお尻に味わった痛〜い子供の感覚・・それはすごく対照的で・・でも快感で・・その原因は唇じゃなくって、お尻だってことをハッキリ自覚したわ」

「 おじさんは男だが、なんとなくそこのところを理解できるよ」

「 ほんとう? だから彼氏を優先してすっぽかしたのも、おうちに連絡すらしなかったのも、あとできつ〜いお仕置きを無意識のうちに期待してたんだと思うわ。それからというものは、たまに自分から悪いことをしておしおきしてもらったの」


わたしは書く手を休めた。
顔を上げると、娘は恥ずかしそうに頬を真っ赤に染めていた。それにかなり興奮している様子だった。

しかし、それよりもわたしのほうが興奮していただろう。

メモを取りながら、わたしの下半身はすっかりと勢いづいていた。
まさか若い娘の前で「位置」を直すこともできない。わたしはやっとの思いで我慢した。




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