Big
Daddy
厳しい尻たたき |
「トレイシー、よく聞きなさい。最近のおまえはどうもよくない。すぐ反抗的になるわ、毎日のように夜帰りするわ、まったく始末に負えん。 パパはこれからおまえを厳しくしつけるつもりだ」 「もう〜パパったら、お説教はうんざりよ。あたしが一体、何をしたって言うの?」 「よいか。明日から門限は9時だ。それに朝はもっと早く起きなさい」 「そんなのいやだわ。だって、せっかく夏休みだっていうのに」 「パパの言う通りにしなさい。口答えは許さん。それにもうひとつ、おまえに重要なことを言っておく」
「何かしら? 重要なことって? あまり興味ないけど」 「悪さをしたり、言うことを聞かない時は、たっぷりとお仕置きをする」 「お仕置き? なんだかやらしいわ。一体、あたしにどんなお仕置きをするつもり?」 「パパの膝の上にのせて、おまえのお尻をうんとたたいてやるのさ」 「・・い、いやだわ、あたし。そんなこと絶対、させないから」 娘は大きな瞳で父親を鋭く睨みつけた。 しかし、ジェームズは意外だった。この宣告はてっきり一笑に付されると思い込んでいたのだ。
「何だ、その態度は! 一体、何がおかしい?」 「ひょっとして・・パパったら、スパンキングマニアじゃない? あたし、聞いたことがあるわ、スクールガールのお尻をたたいて、興奮する大人がいるんだって」 「馬鹿言うんじゃない! 俺は父親だぞ、一体、おまえは何を言ってるんだ!」 「ふん、どうだか。ママは美人でもてたのよ。どうやらあたし、パパの種じゃないかも知れないわ」
「何だ! その口の利きかたは! パパがどれだけおまえのことを心配してると思ってるんだ!」
父親は、右手を高々と振り上げると、渾身の一撃を豊かな膨らみに放った。
打擲を続けるなか、ジェームズの心は怒りと彷徨の狭間に揺れていた。 そして百回の平手打ちで、ようやく打擲を止めた。もう娘のお尻は鮮紅色に染め上げられている。
あまりの突然の出来事に恥辱や苦痛にも増して、恐怖に打ちのめされているに違いない。 早速、奥の部屋に行って、ヘレン先生に電話をかけてみた。
「何でしょうか?」 「頬はいけませんよ。かならずお尻をたたいてください。頬は暴力、尻は折檻。たたく肉体の部分で愛情の有無が決まるのです」 「こ、これは軽率でした。つい、感情的になってしまいまして・・」 「でも、よくぞ勇気を出されましたね。それにしても、演技でテーブルまでひっくりかえすとは・・オホホホホ・・おたくもなかなかの役者ですわ。せめて、食器類を片付けてからおやりになればよかったのに」 「こんなとき、あいつが生きていてくれたら・・ところで今からどう対処すればよいでしょう?」 「30分で解放しておやりなさい。そして、娘さんをしっかりと抱きしめておあげなさい」 「わかりました。どうも有難うございました」
父親はそんな姿を見て、急に娘が愛しくなってきた。
左の頬には紅い手形の跡が痛々しく刻み込まれていた。 トレイシーは泣きながら父親の厚い胸に飛び込んだ。そして、ジェームズもしっかりと愛しい娘を抱きしめた。
「パパも悪かったんだ。いままで甘やかしておいて、急に厳しくしたんだから」
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